父の作る定番おやつにフライドポテトがありました。ファーストフード店のものとは全くの別物で、しなしなとしてイモ本来の味がする素朴なものでした。その影響もあり私は大のお芋好きです。もしお米以外の主食を選ぶなら断然芋にします。ジャガイモ、サトイモ、サツマイモなどを煮たり蒸したり揚げたりしていただきたいものです。芋に関する書籍は農業の教科書的なものからレシピ本、エッセイに至るまで多岐にわたります。エッセイのうち私のお勧めは吉田兼好の「徒然草」です。盛親僧都と呼ばれる高僧が登場します。ただしこの方かなりの変人で、どんな時でも芋を傍らに置いて、お経のお供に芋、病気になったら芋、お寺の遺産も芋代に使うという徹底ぶり。歴史に残る名著にいたって真面目に書かれている点が面白いです。他にも伊丹十三さんと玉村豊男さんぞれぞれの著書「ポテトブック」があります。伊丹さんの方はアメリカで出版された書籍の翻訳です。両方ともイラストが素敵でそれだけでも幸せな気持ちになります。そしてやはりポテトが食べたくなります。今年も本格的に暑くなる頃には父から段ボールいっぱいのジャガイモが届くでしょう。お返しに2冊のユニークな「ポテトブック」を送ろうかなと今から準備しています。
薬局長 柳沢